ピーマンはナス科の野菜で原産地は南アフリカの野菜なんです
よ。
植え付けてから栽培が長期にわたり、収穫も長くできるため楽
しめる野菜なんですよね。
ピーマンの栄養素は、ビタミンCやカロチン(ビタミンA)のほか、
ミネラル類や繊維質を豊富に含み、栄養満点の緑黄色野菜なの
ですよ。
ピーマンを栽培するには、移植栽培(ボット)と直まき栽培があ
りますが、種蒔きは2月下旬頃から始まり育苗期間が長いので、
初心者の方はホームセンター等でポット売りの苗から育てる方
が簡単でよろしいかと思いますよ。
それでは、ピーマンの育て方、水やり、病気と害虫対策につい
て、お伝えしましょう。
家庭菜園 ピーマンの育て方は?
・種まき
種から植える時は3月下旬から4月上旬ころに種蒔きを行いまし
ょう。
種から植える時は種をまき、発芽後にポットに移し替えて定植
までの間育てましょう。
種から植えた時は定植まで約70~80日までかかりますよ。
初心者は良い苗を作る事が難しいので市販の苗から育てる方が
オススメなんだよね。
・適したプランター
ピーマンを栽培するときのプランターサイズは標準タイプ以上
(60cm~)で深型のものを利用しましょう。
ピーマンは根を浅く張る野菜なのですが、加湿を好むので、
極力深型のプランターがよいでしょう。
・土づくり
ピーマンの栽培用土は市販の培養土を利用すれば簡単ですが、
自分で作る時は赤玉土6:腐葉土3:バーミキュライト1それに石
灰を用土10?当たり10gと化学肥料を用土10?当たり10~30gを
混ぜ合わせた物をつかいましょう。
ピーマンは多湿を嫌うので水はけを良くするために、メッシュ
付きのプランターか網に入れた発砲スチロールを底が見えない
程度まで敷き詰めます。
その上はウォータースペースを残し、鉢の8分目まで土を入れマ
ルチングを施し地温を温めておきましょう。
・種から育てる
ピーマンを種から育てる時は、育苗箱に種を植えて発芽した後に
ポリポットに苗を移し替えて育てます。
種から植え付ける場合は2月下旬頃に種を蒔いてから植え付けら
れる大きさに苗が育つまでに70日以上かかります。
ピーマンの育苗管理は上級者でも難しいので、マルチングを十分
に行って、土の温度と湿度の管理を徹底的に行う必要があるんで
すよ。
初心者の場合は4~5月になると園芸店などである程度まで育った
苗が売り出されますので、それを利用すると収穫まで上手くいき
ますよ。
・良い苗の選び方
ピーマンのり苗の選び方は、本葉が10枚程度で子葉が付いていて、
株全体がしっかりしていて茎が太いもの、一番花が開花している
か開花直前の苗をえらびましょう。
初心者はピーマンを苗から植えるよりも購入苗がオススメなので
すが、早くから売り出されている苗は植え付けるには小さいこと
が多いので、購入後はすぐに植えつけず1廻り大きなポットで一
番花が咲くまで育ててから定植する方がよいですね。
・苗の植え付け
ピーマンの苗を植える約2週間前には土づくりを終わらせておきま
しょう。
苗と苗の間隔(株間)は約20cm程度はあけて植えつけます。
植え付けは晴天の日の午前中に植え付けるといいでしょう。
植え付け後は土の跳ね返りによる病気を防ぐためマルチや敷き藁
を施しましょう。
マルチの代わりに新聞紙でもいいですよ。
ピーマンの苗を定植する時は、苗の根元を指で挟み根鉢が崩れない
ように注意しましょう。
苗は浅目に植え付け株元を軽く押さえて水をたっぷりと与え、栽培
時期(気温や地音が適温より低い時)はマルチを掛けて地温を高めに
しましょう。
苗を植え付けた後は根付く(定着)までの間(約1週間)は毎日土の中に
しみこむように水分をたっぷりと与えて下さい。
・支柱の立て方
ピーマンは株を固定する目的で支柱立てを植え付け後なるべく早く
行いましょう。
プランター栽培では植え付けてから2週間ほど経った頃に一番花の上
で枝分かれした2本の枝を支柱に結びつけましょう。
露地栽培では1mの支柱を合掌敷か垂直に立て麻ひもなどで主茎を軽く
支柱に結んでやりましょう。ポイントは結び目を支柱側にすることで
す。
支柱は株元付近に強風でぐらぐらと動かないようにしっかりと差し込
み、両隣の支柱と連結させると台風がきても心配する必要がなくなり
ます。
・わき芽取り
ピーマンはナスのような整枝は必要なく放任で育てますが生育が活発
になり葉が込み合った時だけ枝を間引くようにしましょう。
ただし、株間が取れないプランター栽培などでは一番果の上の枝を3~
4本だけ残して整枝を行った方が育てやすくなります。
上部は同様に放任栽培で構いません。
ちなみにピーマンは花の部分で枝分かれしていきます。
わき芽を見つける時は花の咲いた部分を重点的に探してみましょう。
一番果が付いたところから下にでるわき芽を摘み取ってやることで株が
より大きく育ちますし、そのまま伸ばすと葉が込み合って害虫発生の原
因となります。
・追肥の頻度と与える量
1番果が付いたら1回目の追肥を行います。
果実がつき始めたら1株当たり化成肥料を10g程度プランターの淵に沿
って施し軽く土と混ぜ合わせてやりましょう。
ピーマンの追肥の間隔ですが、化成肥料なら月に2回ほど、液肥の場合
は週に1回ほど水やりの時に与えてやります。
ピーマンの収穫期間は6月~10月下旬までと大変長いので、途中で肥料切
れを起こさないように気をつけましょう。
元肥と同じ配合の肥料を追肥として与えると葉が茂り過ぎてしまうので、
追肥では窒素分の少ない「ぼかし肥料」を利用するようにします。
ピーマンは多肥性の野菜なので肥料切れには注意が必要です。
・収穫時期
ピーマンは夏前から収穫が始まります。開花してから約2週間ほど(パプ
リカは50日~60日ほど)で収穫適期を迎えます。
ピーマンは果実を小さいうちに収穫して株の消耗を押さえ追肥をしっかり
と施してやると、秋の初め(霜が降りる)まで長期間収穫を楽しむことが
出来ます。
ピーマンは実の大きさが6~7cm程度になった時が収穫のタイミングで
す。
株を疲れさせないように早めの収穫を心掛けて下さい。収穫方法はヘタの
部分からハサミで切って収穫します。
実の見た目は収穫適期を過ぎても変化がありません。
実を取らずに長く残してしまうと株の成長が弱まり、後の収穫期間と収穫
量が減ってしまう原因になります。
長期間収穫を楽しむためにも出来るだけ実が小さいうちに取って株を大き
く成長させましょう。
家庭菜園 ピーマンの水やりは?
ピーマンは乾燥に弱く水分をたくさん必要とする野菜なのですよ。
用土の費用面が乾いたら、たっぷりと水を与えるようにしましょう。
水やりの回数を増やすよりも一度の水やりにたっぷりと与えると効果的で
すよ。
気温があがる夏場は、朝と夕方の2回の水やりを忘れずに行いましょう。
ピーマンは用土の乾燥に注意が必要ですからね。
水やり時に泥の跳ね返りがあると病気の発生原因となっています。
特に青枯病にかかると数日で株が萎れて枯れてしまうので、水の跳ね返り
を防ぐ理由と用土の乾燥を防ぐために敷き藁やピートモスなどを敷いてや
りましょう。
家庭菜園 ピーマンの病気と害虫対策は?
ピーマンに発生しやすい病気はモザイク病と黄化エソ病です。
モザイク病の対策法ですが、モザイク病はアブラムシが菌を運ぶためアブ
ラムシ類の飛来を防止する事です。
また、疫病は連作を避け、多湿に注意しましょう。
敷き藁等で水やりや雨の跳ね返りに注意することで発生を抑えることが出
来ます。
ピーマンを栽培する時に発生しやすい害虫は、アブラムシ類とハダニが良
く発生します。
特にアブラムシ類はモザイク病のウイルスを伝染する上、感染すると新葉
や果実にモザイク症状を生じるので注意が必要です。
対策ですが、定植時に粒剤を施したり、発生初期に薬剤を散布してアブラ
ムシ類を駆除します。
薬剤を使う事に抵抗がある方はシルバーマルチやシルバーテープなどを設
置して飛来を防ぐのも有効です。
まとめ
ピーマンは高温性の野菜なので気温が十分に上がってから植える方が上手
く育てる事が出来ます。
1番花が咲いている苗を購入するのがコツです。
日当たりの良い場所で育て、株元の枝葉が込み合ってきたら摘葉して風通
しと日当たりを良くしてあげましょう。
生育期間中に肥料切れを起こさないようにしましょう。
ピーマンには連作障害がありますので、ウリ科、ナス科を植えた畑に続け
て植えないように注意しましょう。連作すると病気にかかりやすくなります。
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