グリーンピースを入れた豆ごはんといえば、初夏の訪れを告げ
る一品。初夏の収穫のために、秋の終わり頃から育て始めます。
エンドウマメには、さやごと食べる「サヤエンドウ」と、主に
実を食す「実エンドウ」があり、実エンドウにはスナップエン
ドウやグリーンピースなどがありますが、収穫のタイミングを
除いて育て方は同じです。
ここでは、家庭菜園 エンドウの栽培、支柱立て、害虫対策に
ついてお伝えしましょう。
家庭菜園 エンドウの栽培?
・畑の準備
エンドウは酸性土壌に弱い作物なので苦土石灰で中和(pH6.0~6.5)
します。
(1㎡当たり 苦土石灰 120g)
1週間後に、堆肥、IBS1号を施して丁寧に混和し、幅100cm、
高さ10cmの畝を 作ります。 (1㎡当たり 堆肥 1.5㎏
IBS1号 70g)
・播種(はしゅ)
1穴に3~5粒を20~25cm間隔、深さ2~3cmで直播きします。
土をかぶせたら、たっぷりと水を与えます。早播きや遅播きは霜に被
害を受けやすいので注意してください(本葉2枚程度で越冬させる)。
10中旬から12月(初霜の1カ月前までに種蒔き)
・間引き
1回目の間引きは、発芽が揃った時に1穴3本にします。
2回目は、越冬後、1穴からの主枝が3本になるように株元の分枝を
見ながら行ないます。
・防寒対策
本格的に寒くなる前に、ワラ、モミガラなどを株元に敷いて防寒します。
・支柱立て・病害虫防除
温かくなると草丈150cm程度に伸びるので、ワラを取り除き、こ
れに見合った支柱を立てます。ネットを張って蔓を誘引する方が手軽
です。また、アブラムシ、ハモグリバエ、ウラナシジミ、収穫の中後
期にはうどんこ病などが発生しますので、早めの防除を心掛けましょう。
・土寄せ、追肥
本葉3~4枚の頃に土寄せをします。追肥は、春先につるが勢いよく
伸びだした頃と、盛 んに開花するようになった頃に行います。
ただし、チッソ肥料が多いと「つるボケ」する ので注意してください。
(1㎡当たり 化成肥料 30g)
・収穫
開花後25日前後の実が十分膨らんだものを収穫します。次々と実が
なるので小まめに収 穫しましょう。未熟莢(ルビ:さや)、過熟莢
は甘みがないので気をつけてください。また、連作障害が出やすい
作物なので連作(4~5年)は避けてください。
家庭菜園 エンドウの支柱立て?
12月下旬から2月にかけて冷え込みが厳しくなります。
畝の北~西側にかけて、風よけのために笹竹を立てておきます。
2月に入りツルが伸び出したら、支柱を立て株を固定します。
ネットなどでも代用が可能です。
家庭菜園 エンドウの害虫対策?
春先の茎葉が盛んに伸び始めた頃、葉に白い粉で線を書いたよ
うな模様がつく事があります。
これは、はえの一種ハモグリバエの幼虫が、葉の表にに潜り、
葉を食い荒らした跡です。
穴を空けたりする事が無いので、致命的になる事は少ないです
が、ひどい場合は、葉の大半を食い尽くしてしまい、収穫量に
影響が出る場合があります。
この食害を予防する為には、種まきの時にエチルチオメトン粒
剤を1株あたり1g蒔いておく事予防する事ができます。
また、春先にこういった症状に気づいた場合は、マラソン乳剤
を葉茎の全体(症状がある場所だけでは無い)に散布します。
まとめ
家庭菜園では、育てるのが簡単な野菜と、育てるのが難しい野
菜とに、大きく別れますが、サヤエンドウは、比較的狭いスペ
ースを使った家庭菜園でも、誰でも簡単に育てることの出来る
野菜です。
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