キャベツは春植えと秋植えができます。
害虫の付きやすい野菜ですが寒冷紗などで害虫防止すれば初心
者でもうまく育てられますよ。
栽培時期に合った品種を選ぶことがポイントですね。
連作すると土壌伝染性病害が発生しやすくなりますので3~4年
の輪作を行いましょう。
ここでは、家庭菜園 キャベツの栽培、病気は、害虫について
お伝えしましょう。
家庭菜園 キャベツの栽培?
・種蒔き。植え付け・収穫時期
【秋・冬キャベツ】
*冷涼地
植え付け:8月上旬~中旬
収穫:11月上旬~中旬
*中間地
植え付け:8月中旬~下旬
収穫:11月中旬~下旬
*暖地
植え付け:8月下旬~9月上旬
収穫:11月中旬~12月上旬
【春キャベツ】
*冷涼地
植え付け:4月下旬~5月中旬
収穫:10月下旬~11月上旬
*中間地
植え付け:4月下旬~5月中旬
収穫:11月上旬~中旬
*暖地
植え付け:4月中旬~5月上旬
収穫:11月上旬~12月下旬
・育て方のコツ
キャベツは種から撒いても育てられますが、初心者は市販の苗
から育てた方が害虫の心配がなく収穫までうまく育てられます。
キャベツは冷涼な気候を好む(生育適温は15~20℃)ので、キャ
ベツの栽培が初めての方は夏の終わりから秋の初めに苗を購入
して育てることをオススメします。
・プランターサイズと土づくり
プランターサイズは大型(60cm~)または、大鉢タイプ(深底)を
使います。
キャベツの株間は最低30cmは必要なので小型プランターで育て
る場合は1つのプランターにつき1株が限界です。
キャベツの栽培に適した用土は市販の培養土を利用するのが簡
単ですが、自分で作る時は、赤玉土7:腐葉土2:バーキュライト
1と石灰を用土10?当たり10~20gと化成肥料を用土10?当たり10
~20g混ぜ合わせた物を使います。
植え付け前の準備として、市販のプランターにウォータースペ
ースを残し、7分目まで培養土を入れておきましょう。
植え付ける1カ月前までに土作りを済ませておき、植え付けの
1週間前に元肥を施しておきましょう。
・苗の植え付け
苗から植える場合は本葉が5~6枚程度の節と節の間の狭い茎
がしっかりしている元気な苗を選びましょう。
苗をプランターに植え付ける際は、根鉢を壊さないようにポ
ットを逆さに向けて丁寧に取り出しましょう。
植え付ける時のポイントですが、苗を30~40cm間隔で植えて
いきます。
深植えにならないように、キャベツの子葉が隠れてしまわな
い程度、根鉢の表面と用土が同じ高さになるように丁寧に浅
目に植えるのがポイントです。
苗を植え付けた後は、根元を軽く押さえて水をたっぷりと与
えましょう。
・害虫対策
キャベツは害虫による被害が多いので、苗を植え付けた後し
ばらくは寒冷紗で害虫を防ぐようにしましょう。
苗の時に芯を食害されてしまうとキャベツが結球しないまま
生長するので、幼苗時期の害虫には最新の注意が必要です。
寒冷紗を掛ける前に害虫がついていないことを必ず確認しま
しょう。
・追肥の頻度と与える量
1回目の追肥は苗の植え付けから数えると約3週間経った頃
で本葉が約10枚程度に育った頃になります。
キャベツ肥料の与え方化成肥料10gをコンテナの縁に沿っ
て与え、軽く用土と混ぜ合わせて株元に寄せてやりましょう。
株元で混ぜ合わせると根を傷めてしまう事があるので、少し
離れたところで必ず混ぜ合わせるようにしましょう。
2回目の追肥は植え付けから6週間経った頃で芯の葉が立上り
始める頃になります。
肥料は1回目と同量(化成肥料10g)を葉にかからないよ
う株元に撒き用土に軽く混ぜてやりましょう。1回目と同様
に根を傷めないように周辺の用土を集めて混ぜ合わせるよう
にします。
肥料を与える場所液肥で与える場合は、キャベツの結球が始
まるまで週に1回程度の割合で与え続けて下さい。ただし、
生育が悪い時は固形肥料を与えるようにしましょう。
肥料が不足すると未結球の原因となります。
・水やり頻度と与える量
キャベツは種を播いた後は目が出るまでの間は用土の表面が
乾かないように水やりを行います。
苗から植えた時は根が活着するまでの約1週間はたっぷりと
水を与えましょう。
苗が定着してからは用土の表面が乾いた時に水やりを行う程
度で構いません。水やり回数が多すぎると根腐病など病気が
発生しやすくなるので1回の水やりを多めにして回数を減ら
して乾燥気味に育てましょう。
・収穫適期
苗を植え付けてから約10週間ほど経つとキャベツの結球が始
まります。
見た目で収穫時期を判断するのは難しいので結球部分を手で
押して収穫時期を見極めましょう。手で押さえてお店で売っ
ているキャベツのように固く締まっていればいよいよ収穫の
適期です。
・収穫時期の見極め方
収穫が遅れると裂球するので注意しましょう。結球部を押さ
えてみて葉が1~2枚分へこむ程度だと結球が完了している証
拠です。
下葉を3~4枚程度残して株もとからナイフなどで切り取っ
て収穫しましょう。
家庭菜園 キャベツの病気は?
降雨が多い年は軟腐病や黒腐病が発生しやすくなります。キ
ャベツを栽培する時は排水対策をしっかりしておきましょう。
キャベツには連作障害がありますので同じ場所に植え付ける
時は最低でも2年は間隔を空けるようにしましょう。
キャベツは一定期間低温が続いた後に高温になると、とう立
ちします。夏まきの場合は気温が下がっていく時期なので問
題ありませんが、春・秋まきは、幼苗期が低温期から高温期
になるので、結球する前にとう立ちすることがあります。
春・秋まきでキャベツを植える時は時期にあった品種を選ぶ
ようにしましょう。あと種まきの時期を間違わない事もキャ
ベツを上手に育てるポイントです。
家庭菜園 キャベツ 害虫は?
キャベツは害虫が発生しやすい野菜です。
コナガ、アオムシ、ヨトウムシがよく発生します。
幼苗から結球するまでの期間は、寒冷紗を掛けるなど害虫対
策は必須です。
寒冷紗を掛けても隙間から入り込むことがあるので害虫を見
つけた場合は早期に除去することがポイントです。
まとめ
キャベツはヨーロッパが原産で、もともとは冷涼な気候を好
む野菜でしたが、品種改良によって季節や地域を選ばなくな
りました。
季節に合った品種を選べば周年絶やさずに収穫できますが、
家庭菜園では耐寒性が強い特性を生かした夏まきが失敗が少
なくておすすめです。
また、キャベツはアブラナ科で害虫による被害を受けやすい
野菜でもありますので、防虫ネットで害虫の侵入を防ぎ、こ
まめに害虫駆除をしてください。
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