人間の身体は、暑くなるとその暑さに対応して体温を調節しま
すが、その体温調節機能が気温の変化に対応できず、働かくな
ると、自律神経調節機能が低下し、食欲がなくなったり、体調
がすぐれないなどの体に不調が現れる症状を「夏バテ」といい
ます。
ここでは、夏バテの原因、防止対策・解消法、防止の食材につ
いてお伝えしましょう。
夏バテの原因?
夏バテの直接の原因は、体温調節機能が働かくなって、自律神
経調節機能が低下することです。
体温調節機能が働かくなる原因は、室内と外気温の温度差の大
きさがあると考えられます。
冷房の効いた室内と暑い外の気温の温度差が大きく、室内と外
の出入りで温度差を繰り返すことになり、体温調節機能がコン
トロールできなくなります。
体温調節機能がコントロールできなくなると、自律神経の調節
機能が低下し、内臓の働きを低下させ、食欲がなくなるなどの
症状を起こします。
そして、食欲がなくなると、体に十分な栄養が補給されなくな
り、その結果、疲労の蓄積・体調不良を起こします。
また、夏の暑い時期には、冷たい水分を多く摂る事で、内臓
(特に胃)の働きが低下し、消化不良・食欲不振の原因となりま
す。
また、暑さにより大量の汗をかくことで、体内の栄養素(ビタミ
ン・ミネラルなど)が汗とともに出てしまい、その結果、体の機
能が低下し、疲れやすくなります。
夏バテ防止対策・解消法?
・室内と外気温の温度差を少なくするためにエアコンなどの温度
を高めに調節し、体温調節機能が低下しないようにする。
・疲労回復するために睡眠時間を確保する。
・水分補給方法に気をつける。
・汗により失われた水分・ミネラルを補給するようらする。
ただし、あまり冷たい水分を摂り過ぎないように気をつける。
・食事は旬のものを積極的に取り入れる。
旬の物、夏野菜を食べると体を上手に冷やしてくれます。
・どうしても摂れない栄養素の場合は、サプリメントを効果的に
利用する。
夏バテ防止の食材は?
夏の暑さで、どうしても冷やし中華やそうめんといった炭水化物
を多めにとってしまいますよね。
でも、きちんとした栄養バランスで食事を取らないと夏バテの原
因となります。
そんな夏バテにはビタミンB1やB2、クエン酸なとをしっかり取る
事が大切です。
これらが付かれの元になる「乳酸」を分解してくれて、炭水化物
をエオネルギーとして消化してくれる成分なので、どんどん摂る
ことで元気が湧いてくるというわけです。
ですから、これらの成分を含む食材が夏バテ防止の食材として中
心となっていきます。
【ビタミンB1やB2が豊富な食材】
夏バテ防止の食材として最もポピュラーなのは、
『うなぎ』
土用の丑の日でも食卓にならぶうなぎですが、
食材として非常に優秀で、ビタミンB群を非常に豊富に含んでいます。
うなぎの蒲焼き100gを食べると、
ビタミンB1:0.75mg【牛乳の25倍で、1日分の摂取量がまかなえる】
ビタミンB2:0.74mg【牛乳の5倍で、1日の半分の摂取量がまかなえる】
この他にビタミンB1、B2などのビタミンB群が豊富に含まれている食
材は主に次のような食材です。
・豚肉・豆腐・レバー(豚、牛、鶏)・キャビア・納豆
・生ハム・焼き豚・たらこ・さば・玉子
この中でも、豚肉は非常に優秀です。
いろんな料理に使える食材なので、さまざまなレシピが思い浮かびま
すね。
【クエン酸が多く含まれている食材】
他にはクエン酸が多く豊富に含まれている食材は、
『酸っぱいもの』
酸っぱいものにはだいたいこのクエンさんが豊富に含まれています。
代表的なものとしては次のような食材があります。
・梅干し・レモン・グレープフルーツ
・お酢・いちご・パイナップル
これらのクエン酸が豊富に含まれている食材は、熱中症の予防にも非
常に効果がある食べ物なので、夏バテ防止のためはもちろん、熱中症
予防のためにも積極的に食べてあきたい食材なのです。
クエン酸には、疲れの元になる「乳酸」を抑えたり、分解する働きが
あるので、夏バテでだるくなった体に効果的です。
まとめ
夏は疲れがたまりやすい季節で、どうしても食欲不振になったり体が
だるくなってしまいます。
夏バテもひどくなると、ずっと尾を引きずって、いつまでもだるいと
いった状態が続くこともあり、たかが夏バテと考えていると体にも良
くないです。
そんな時にこういった夏バテ防止のための食材で、元気に生活できる
ような料理、レシピを考えていきたいですね。
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