時速1200kmの次世代超高速交通システム「ハイパーループ」が初のフルサイズ車両の走行実験を実施へ

公開日: 

起業家のイーロン・マスク氏が提唱し、2社によって開発が進
められている「ハイパーループ」構想のテスト用トラックが
アメリカのラスベガスに建設され、2017年前半期中にも実車
サイズの車両を使ったテスト走行が開始されるプランが発表
されました。

Hyperloop One plans full test at North Las Vegas site | Las Vegas Review-Journal

http://www.reviewjournal.com/business/hyperloop-one-plans-full-test-north-las-vegas-site

America’s First Full-Scale Hyperloop Test Is Happening in Las Vegas | Motherboard

http://motherboard.vice.com/read/americas-first-full-scale-hyperloop-test-is-happening-in-las-vegas

ハイパーループのシステムを開発している「Hyperloop One」
のニック・アール上級副社長は2017年1月3日、ネバダ州ラス
ベガスの北東に位置するアペックスに長さ500メートルにおよ
ぶ試験用のトラックを建設し、試験走行を3か月以内に開始す
る見通しを発表しました。

アール氏はテスト計画の見通しについて「車体は実際に浮き
上がり、スピードを上げ、そして減速します。そして数か月
後には、走行する距離を数kmに延長して試験を実施します」
と明らかにしています。

説明によると、同社では4つの技術を独自の方法で組み合わせ
ることでハイパーループを走らせる仕組みを取り入れている
とのこと。その様子についてアール氏は「自動走行可能な車
体を作り、筒状のチューブの中に入れます。

そしてチューブから空気を抜き、電磁石を使ったリニアモー
ターと、パッシブ型の電磁気浮上機構を使い、水平に並べら
れたチューブの中を高速で走行することになります」と語っ
ています。

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ここで語られている「パッシブ型の電磁気浮上機構」という
のは、磁石を特殊な配列「ハルバック配列」に配置すること
で電力を大幅に削減できる機構のことを指していると考えら
れます。

日本が開発を進めている「リニアモーターカー構想」では、
液体窒素などを用いた永久磁石により浮上力を生みだす仕組
みとなっていますが、この方式には大量の電力を必要とする
と見られているのですが、ハルバック配列を用いた浮上シス
テムであれば、車体を高速で走らせるだけで浮上力が得られ
ると考えられており、大幅な電力の削減とそれに伴うコスト
・運賃の削減が可能になると考えられています。
その詳細は以下の記事を見れば把握できます。

時速1200kmで走る「ハイパーループ構想」が一歩前進、その
仕組みは磁石を特殊な「ハルバック配列」に並べて浮上する
ことにアリ – GIGAZINE

実車による走行が開始されていない以上、現段階ではまだ実
際にこのシステムが十分に機能することは証明されていませ
ん。しかしアール氏は「ひとたびこのシステムの有用性が証
明されれば、建設費はおよそ半分に下がることとなります」
と、寄せる期待の大きさを語っています。

同社では、2020年にも貨物用ハイパーループの実現を目指し
て開発を進める見通しとのこと。同社では2016年初頭からテ
スト用施設の建設を進めてきており、ついに具体的な試験が
開始される段階に到達したようです。

時速1000kmオーバーの次世代移動体「Hyperloop」の試験用
チューブが砂漠に建造される – GIGAZINEまた、2017年1月
に開催されたテクノロジー見本市「CES 2017」でHyperloop
Oneは、試験走行を行うために挙がっている世界の候補地一
覧を公表しています。

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