ほったらかしもOK? 個人向けAI投資って儲かるの?

日常生活

このところAI(人工知能)を使った個人向け投資サービスが注
目を集めています。ヘッジファンドなどプロの世界ではすでに
AIを用いた投資はかなり浸透していますが、この流れが個人向
けのサービスにも及んできました。

今のところはAIをフル活用というよりも、ちょっとした投資ア
ドバイザー的なレベルですが、果たしてAIを使った投資は儲か
るのでしょうか。金融系ベンチャーも個人向けAI投資に参入

個人向けAI投資サービスは、マネックス証券や楽天証券など既
存の証券会社で既に提供されていますが、金融系のベンチャー
企業もこの分野に積極的に参入してきました。

ウェルスナビ(WealthNavi)は、財務省、マッキンゼーという
経歴を持つ柴山和久氏が設立したベンチャー企業で、ポートフ
ォリオの構築や実際の運用をロボットにお任せできるサービス
を提供しています。

同じようなサービスにお金のデザイン社が提供している「THEO」
やマネックス・セゾン・バンガード投資顧問の「MSV LIFE」、
楽天証券の「楽ラップ」などがあります。

ポートフォリオのリバランスも自動でウェルスナビは、最低100
万円から運用をスタートすることができ、年齢や年収など簡単
な質問に答えるだけでポートフォリオが自動的に決定されます。

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無料診断をやってみると、20代、年収300万円から500万円、資
産額500万円未満、余裕資金を着実に運用、大幅な下落時にも
何もしない、を選択した結果、米国株が約35%、日本・欧州株
が約32%、新興国株が約13%、金が10%、米国債券が5%、不
動産が5%というポートフォリオが提示されました。

実際に口座を開設すれば、このポートフォリオに合わせてETF
(上場投資信託)の買い付けが行われ、ポートフォリオのリバ
ランス(内容の見直し)についても自動で行われますから、投
資家は基本的にほったらかしでOKです。

手数料は資産残高が3000万円までは資産額の1%、3000万円を
超える分については0.5%となっています。ただし、ETFそのも
のにも運用手数料がかかっており、運用資産の中から控除され
ています。

常識的なポートフォリオなら利益も平均的
ロボットで提示されるポートフォリオは金融理論を知っている
人にとってはごく常識的な内容であり、同じETFを自分が口座
を持つ証券会社で買い付ければ、売買手数料だけで同じ投資を
実現できます。

常識的なポートフォリオである以上、そこから得られる利益も
平均的な水準に落ち着きそうです。今のところ、AIで高度な運
用を行うと言うほどのレベルではありませんが、金融理論がよ
く分からないという人や、とにかく面倒だという人にとっては
こうしたサービスは便利な存在と言えるでしょう。

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